翼~開け放たれたドア~
パシャパシャと水がかかるのも気にせずに走り寄ってきたその華奢な身体を、俺は力強く抱きしめた。

首に回された腕の感触がしたと思ったら、あたりは明るい光に包まれ、何も見えなくなった──










表面張力でたっぷりだった水が一気に溢れ出す。

ギリギリを保っていた理性さえ崩壊していき、残ったのは心のままの本能。

最後に加えられた一滴は……きっと君の愛情。

そう信じてもいいかな?

君とならどこまでも、飛んでいける気がするんだ──
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