翼~開け放たれたドア~
…ん?

「そういえば皆は?」

「なんか色々買ってからくるって。
空夜はもう先に行ってる」

「そっか」

それだけ言って、パーカーのフードを被り、歩いていく直の後ろについていった。




「「「お疲れ様です!!!」」」

中に入ってすぐに、大きな声が聞こえた。

目に入ってきたのは見渡す限りの人、人、人。

私は思わず、直を服を引っ張った。

「な、お…」

それに気づいた直が足を止めた。

「…春輝?」

直が不思議そうに私を見た。

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