遠恋
電話の向こう側からは、静寂しか届いて来ない。
返答に困っているんだろう、と思っていても、俺は溢れる感情を制御することは出来なかった。

「それに、分からないんだよ!…二年…二年だぜ?その時間のうちに…お前の、俺をじっと見つめてた目とか…お前の手の温もりとか…色んな事が分からないんだよ…忘れちまってるんだよ!…このままだと俺…お前の全てを忘れてしまいそうで…怖いんだよ…」

そう言ってる間に、俺は涙を流していた。
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