年下はキライですか?【完】



「…桐島くん!?」




なんと、後ろから佐野さんの声がした。



振り返ると、お兄さんと一緒に佐野さんが驚いた顔をしていた。



「うっわ!びっくりした!まさか会うとは!」



俺はわざとらしいくらい驚いて見せた。



「お兄ちゃんたちも今日デートだったの!?」


「まぁね、目の前に梨花がいるからビビったしっ」



梨花ちゃんとお兄さんは俺の計画には全く気付いていない様子。

申し訳なくなるが、もう止められない。



「せ、せっかくだし、4人で周りませんか!?大人数の方が楽しいし!」



俺の提案に3人は一瞬、「…え?」という顏をしたが、お兄さんはすぐに俺に賛成してくれた。



「そーだな、俺は秀人くんの意見にさんせーっ」



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