年下はキライですか?【完】


「いーじゃないですか、たまには!ほら、頼んで頼んで」


なんなんだろう一体。


何か私から聞き出したいことでもあるんだろーか。


…梨花ちゃんについては何も知らないし。


…全然見当がつかない。




私はとりあえずビールを頼むと、桐島くんが適当につまみも注文してくれた。




「ああーやっぱいいですよね、こういう居酒屋は!気が楽」


「そーだね」


「この前行ったよーなシャレたバーとか、雰囲気はいいんですけどなんかイマイチしっくりこないっていうか」


「…うん」


すごくわかるよ。

今日の方が数倍も楽しいし。


飲み物が来て、私達は乾杯した。

なんかちょっと緊張してるかも。


やっぱり二人っきりで飲むのは初めてだからかな。


桐島くんはというと、リラックス全開のご様子で、生ビールを一気飲みしている。


< 69 / 175 >

この作品をシェア

pagetop