天然でワンコな彼氏<短編>
いないな、あたし。

そこで、あたしはまた考える。

浮気する相手…

クラスメイトの誰か。

っていうのはそんな仲いい男子なんていないからムリだし…

「ジョニーズの○○くんが好きなの!」

っていうのは、あたしあんまりそういうのに詳しくないからムリだし…

うーん。この方法、ムリっぽい。

浮気相手がいないという残念な理由で、諦めなきゃならないのかな。

やっぱそういうのは『二次元』でしかムリなのかな?

二次元、いいな…

ん、まて、二次元…?

そーだ!二次元の男子を浮気相手にすればいいんだ!

わー、あたし頭いい!

ケータイ小説で読んで胸キュンした男
子でいいや!


…優人、今からあたし嘘つくけどごめんね。

優人のためでもあるから…

「カズヤくん、スキだなぁ…♪肉食系男子ってやっぱいいな…☆」

あたしは早速実行してみた。

どうか効いてくれますように!

彼氏を騙すということに罪悪感を感じながらも祈った。

あたしは、優人が『どうでもいい』っていう顔をしていたら…と思ってわざと優人の顔を見ずに言った。

「えっ……瑠璃ちゃん……和也くんって……?」

…声からして、効いてるのかな!?

「あたしの…好きな人!」

……………………………………………

あたしがそう言った後、あたし達の間でしばらく沈黙が続いた。
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