私の想い人
「俺らも繋ぐか」

「ほぇ?」

すっと悠ちゃんの手を取るとちょっと驚いたみたな声。

「悠ちゃんもそんな大きくないんだし、人に飲まれないようにな?」

「あ、う、うん」

悠ちゃんはその手をじっと見つめてくる。

あぁ、もしかして嫌だったかな。

「嫌だったらごめんな?」

俺が謝ると、悠ちゃんは首を振った。

少なくとも嫌と思われてなくてほっとした。

ホントの事言うと、女の子と手繋いだの何て初めてなんだよなぁ。

そう思うと、ちょっと緊張しちまうな。

それから目的の駅に着くまで20分弱。

はぐれないようにってしっかり悠ちゃんの手を握ったままにしてた。

悠ちゃんもその手を離さないでぎゅっと握っててくれたのが何か嬉しかった。


< 37 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop