私の想い人

Story6-竜二side-

悠ちゃんと手を繋ぎながら、皆との集合場所に戻ると

「おっそーい!」

ってご立腹の亜美。

「ま、それだけお楽しみだったんじゃない?」

優斗は、優斗らしからぬニヤついた顔してるし。

あぁもう。

まさか優斗からからかわれるなんて一生の不覚だ。

「まぁそれはそれとし、こっちだ」

付いて来いよっていう大河さん。

俺らはそれにぞろぞろ付いていく。

途中どう言うわけか関係者以外立ち入り禁止ってテープが張ってある場所を抜けたりして。

「ここ、まずくないっすか?」

雅宏がそう言うけど

「気にすんなって。俺、関係者だし」

大河さんは気に留めもしてないらしい。

ていうか、関係者ってなんだ?

「そゆこと。純弥君ここでバイトしてるし、上の人に掛け合って花火の特等席用意してくれて
るんだって」

チケットもそのツテでねって言う。

なるほど、そういう事か。

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