私の想い人
人のノロケ話聞いて喜ぶのはどっかの女子位だって。

「はぁ・・・・・・」

結局聞きたい事も聞けずに机に突っ伏す。

ああ、俺、ホント情けねぇ。

半年前は散々優斗からかってたってのによぉ。

いざってなってマジであんな事やった優斗がすげぇって思う。

「竜二君、やっぱり最近ちょっとおかしくない?」

「そうか?」

「うん。ほら、ここ何日かいつも優斗君に聞きたい事あるみたいにしてるし」

言ったら失礼だけど、自分の事にはとことん鈍感な美月ちゃんが何で気付くかなぁ。

優斗のヤツはあの鈍さだから仕方ないにしても。

「んー?もしかして、竜二、優斗に告白するの?」

「え!?竜二君、それはちょっと・・・・・・」

亜美のヤツ、なんつー事言いやがる。

まぁ、冗談なのは分かってんだけど、美月ちゃんは真に受けてるし。

「BL趣味はねぇよ」

「あったら俺、友人の縁切るわ」

「私もー」

いや、コイツは絶対ありそうだ。

「亜美はBL好きそうだけどな」

「むぅ、私腐ってないもんー」

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