夜×恋サイト ~ディアナ~
あたしを睨みながら言われ、履いてるスカートを指で持つ。
そんなに短くないと思うのに……。
膝から5cm上の丈だし。
「くふふ」
ママの笑い声を聞いて、ママを見ると雷ちゃんを見て笑ってた。
「あなた達、恋人みたいね?」
恋人!?
雷ちゃんとあたしが!?
雷ちゃんはあたしから視線を逸らした。
耳が赤くなってる気がする。
「恋人みたいって……兄妹だよ!? そもそも雷ちゃんだって彼女居るよね?」
そう質問すると、そっぽを向いたままで「秘密」とだけ言った。
お兄ちゃんの雷地(らいち)。
21歳。
さらさらな黒い髪の毛。
長い睫毛に黒い瞳。
目鼻立ちもいいから、絶対に女の子が放って置かないはず!!
妹のあたしだって認める程のイケメンだもん♪
さっき彼女のこと聞いたら「秘密」って言われて気になる。
雷ちゃんを見てたら、「見詰めてんなよ~」って笑われた。
確かに見てたよ?
見てたけど……
そういうセリフを言っても、雷ちゃんならイケメンだから許せるんだよ。
「そういうチルは?」
聞かれたことが分からない。
「えっ!?」
「だーから彼氏居るのかって聞いてんの!!」
そう聞かれて驚いた。
でも雷ちゃんが「秘密」って言うから、あたしも真面目に答えたくないし。
「雷ちゃんが秘密なら、あたしもヒ・ミ・ツだよ?」
そう微笑んだ。
すると雷ちゃんがムッとした顔になってた。
「チル、生意気だな」
「雷ちゃんが秘密だからでしょ?」
兄妹で話してると、やっぱりママは笑ってる。
「本当にライちゃんは、彼女が居るのか居ないのか分からないわね?」
「俺は彼女居ないけど……気になるの?」
「そりゃー息子の彼女が居るか、居ないかって気になるわよ?」
あたしは会話を聞きながら頷く。
「だから彼女なんて居ないから!!」
「「絶対に嘘でしょ!!?」」
あたしとママが同時に叫ぶと、雷ちゃんが呆れた冷たい目を向ける。
「だってだって……雷ちゃんなら彼女の2人や3人や4人くらい居そうだし?」
そう言うと雷ちゃんが睨む。
「お前なぁー、俺が2股するみたいな口ぶりだな」
「違うの??」
「俺は1人だけで、2股や浮気しねーよ!!」
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