腹黒王子に囚われて
3章 利用
 
「ねえねえ、聞いた?新條くんの話!!」
「聞いた聞いた!隣のクラスの飯田葵でしょ?」
「どんな子か見てこようよ!!」


あれから3日も経たないうちに、そんな話題が学校内で響き渡り
駅を通り過ぎた途端、集まってくる自分への視線。


何…
いったい、どういうことコレ……。


「あの子かぁ……確かに美人……。
 なんか納得ー……」
「ねー。仕方ないかもぉ……」


と、人の顔を見てはため息を吐く女子たち。
 
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