涙雨[ナミダアメ]

水曜日木曜日は、雫ちゃんの日。

家庭教師なんて柄に合わないことをし始めて数週間。


「ねえ、何でダメなの?」

「だーから、今日は用事があんの!」


授業をさぼっていると、
2年の女が一緒に保健室にきた。


カラフルなエクステをくるくるに巻いて、
グレーのカラコン、
バサバサのつけまつ、
濃いアイライナー。
完全にギャルのセフレ。

「じゃあさ、今から抱いてよ!」


「やだ。
今日は雫ちゃんの日なの。だからやらねーの。」


しつこい女をシカトして
寝る体制をとった


「雫?雫って誰?」


「子犬。チワワなんだよ!つかしつけーから消えろ!」


「じゃあさ、今から抱いてよ。先公いないし。」


そう言って、ブラウスを脱いだ。


大胆な女も嫌いじゃないけどさあ…


なんか興奮しねえな。


「どんだけたまってんの?」


「沢山だよ!!麗夜が相手してくれないから!」


「ふーん。じゃ自分から乗れば?」


そう言うとためらうことなく俺の上に乗り始めた。


そして喘ぎ始める。


女ってのは、俺にとって
おもちゃみたいなもんで。

彼女とかそんなのはいらなくて、


ただ気が向いたら遊んで
で欲を果たす。


それが楽しいもんだと思ってた。


でも雫ちゃんに会ってからなんかつまんなく感じた。


雫ちゃんに会いたいなーなんて思うようになってる。


変なの。



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