涙雨[ナミダアメ]

狂ったアイツ

夏休みもあっというまに過ぎ、俺達は受験シーズンになろうとしていた。


季節は、10月秋。



「今日から新しく
担当になった新島で~す。」


は?


今日も雫ちゃんの日で
ウキウキしながら家に帰れば全く違う家庭教師が来た。


「何で、雫ちゃんじゃねえの?ババア知ってた?」


「昨日急に連絡がきてね、京野先生体調が悪くなって、バイト辞めたそうよ。」


何だよそれ。


聞いてないよ。俺…



「さあ、麗夜くん行こうぜ!」


新しく来た家庭教師の
新島は、明るい髪に、派手な服装の男。


今度のやつはチャラくて
こんなやつに任せて大丈夫かよ、って感じのやつだった。



そんなことより、
担当変えたって何なんだよ!



「俺、こんなやつに教えてもらう気ねえよ。」


「ちょっと待ってよ~
とりあえずさ、部屋行こうよ~な?」



無理矢理肩を押されながら
部屋につれてかれた。




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