涙雨[ナミダアメ]
あの時の秘書!!


「テメエ…こんなところに連れてきて何をするつもりだよ…
雫ちゃんは、どうなるんだよ!!」


「これから、面白いことが起こりますよ?
まあ、あなたは一番先に死にますから見れませんけど。」




「くそ…
テメエは忠実なる秘書ってことか。」


「ええ。
私は、社長には頭があがりませんから。
それより、さっきから口の聞き方が悪いですね~」



口角をあげ不適に笑うと、俺の前髪を持ち上げた。



「…クッッ…」


「さあ、立ちなさい。」


「何すんだよ…」


「黙れ!!」



ドス…ドカッ



「…グハッッ!!」


「まだまだ足りねえよ!」


バキバキ…バシッ



あ…今絶対してはいけない音がした。


次々に殴る蹴るをされ
俺は、松山に殴られ続けた。



くそ…




このままじゃ、雫ちゃんを守れねえ…



いてえよ…



こえーよ…



でも、こんなんでくたばるようなダセエ真似はしたくねえんだよ。




雫ちゃんが好きだから。





好きな女の前で死んだりしたら、ダメなんだよ。



雫ちゃん、笑うの下手だしさ~


ひとりじゃ泣けないしさ~



雫ちゃん?



俺は大丈夫だから。



ゼッテエ…負けねえ!






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