涙雨[ナミダアメ]

暗い闇

秀side


暗くて冷たい塀の中…


なあ、俺はこうなって
初めて気づいたよ。



間違ってたんだって。





どうして気づけなかったんだろう。



雫を苦しめていたことに…


愛せば愛するほど、
不安が俺を支配した。



一人になりたくなくて、
雫に依存していた。




俺は暴力で雫を繋げていただけだった。





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