涙雨[ナミダアメ]

雫の友達

今日も相変わらず外は雨。


よく考えれば、梅雨の季節を迎えていた。


「守ーちょっと付き合えよ。」


「珍しいな。
今日は女と遊ばねーの?」

「気分じゃねえもん。」


放課後、今日は雫ちゃんの日じゃないし、女と遊ぶ気分じゃなかった俺は守を誘った。


「で?どこ行くよ?」


「んーK大!!」


「はあ?何しに行くんだよ。」


「俺、K大行くことに決めたし。学校見学だよ学校見学!」


「お前さ、あの先生に会いに行きたいなら1人で行けよ。」


「いーじゃねえかよ。
可愛いい子いるかもしんねえじゃん。
勉強ばっかじゃお前いつか脳ミソ石になんぞ。」


「はあ…わあったよ。
つかさ、麗夜最近あの先生のことばっかだな。」


「雫ちゃん、なんか元気ないし。気になるんだよ。」

「明日嵐になるな。」


女の体しか興味ない俺が。

自分でもそう思う。


俺の頭には雫ちゃんばっかだ。



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