涙雨[ナミダアメ]

雫の彼氏

今日は、梅雨時に珍しく晴れていた。


放課後、今日は雫ちゃんの日ではないため久しぶりにひなこと遊ぶことになった。


ひなこと俺は、とりあえず駅前のカフェに来た。


「麗夜最近、家庭教師始めたんだって?」


「そうなんだよ。
可愛い先生とふたりきり♪」


「なにそれ。
勉強が目当てじゃなくて
家庭教師目当て?」


「別に~。
俺はただ受験生だから。」

ま、本当は雫ちゃん目当てだけど。


気味悪い女だと思ったら
とびっきり可愛くて、チワワみたいで…


最初は、そんな雫ちゃんとふたりきりで勉強なんて
最高だという軽いノリだった。


けれど今は、雫ちゃんが気になるから。


雫ちゃんを助けるっつう
メイカちゃんとの約束もあるしな!


どちらにせよ、勉強は二の次だったり…


っつうわけで、ひなこといてもなんかつまんない。


ブラックコーヒーを
ストローでぶくぶくする。


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