ヴァニタス
目を開けると、躰が桜の花びらで埋まっていた。
いつの間にか、私は眠ってしまっていたみたいだ。
「――果南ちゃん」
私を抱きしめている腕の主を見あげると、武藤さんが私を見つめていた。
「――武藤さん」
私は武藤さんの名前を呼んだ。
武藤さんは私に向かって笑うと、
「桜がキレイだね」
と、言った。
「キレイですね」
私は言った。
「来年も、再来年も…いや、この先もずっと一緒にお花見をしようか?」
そう言った武藤さんに、
「はい」
私は首を縦に振ってうなずいた。
武藤さんは大切なものを扱うように、私を抱きしめた。
私は武藤さんに全てを委ねる。
武藤さんが、私の名前を呼んだ。
「――果南…」
☆★END☆★
いつの間にか、私は眠ってしまっていたみたいだ。
「――果南ちゃん」
私を抱きしめている腕の主を見あげると、武藤さんが私を見つめていた。
「――武藤さん」
私は武藤さんの名前を呼んだ。
武藤さんは私に向かって笑うと、
「桜がキレイだね」
と、言った。
「キレイですね」
私は言った。
「来年も、再来年も…いや、この先もずっと一緒にお花見をしようか?」
そう言った武藤さんに、
「はい」
私は首を縦に振ってうなずいた。
武藤さんは大切なものを扱うように、私を抱きしめた。
私は武藤さんに全てを委ねる。
武藤さんが、私の名前を呼んだ。
「――果南…」
☆★END☆★


