スイートナイト
巽は首を傾げると、
「まあ、来店できると言えば来店できるけど…何かあるんですか?」

真鶴さんに聞いた。

確かに、そこで何をやると言うのだろう?

「裁判だ」

真鶴さんが言った。

「裁判…?」

私と巽が声をそろえて聞き返した。

「セリナと水谷の裁判だ」

真鶴さんが説明した。

「ああ、何があっても来店しますよ。

一発お見舞いしたいんでね」

巽が私に視線を向けた。

「もちろん、必ず来店させていただきます」

私は首を縦に振ってうなずいた。
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