スイートナイト
「静希」

巽が私の名前を呼んだ。

彼の手が私からグラスを奪った。

巽が私を押し倒した。

私たち2人が横になってもまだ広い、キングサイズのベッド。

「もう、絶対に静希を離さないから」

巽がささやくように言った。

「私も」

私は巽と指を絡ませた。

「私も、巽から離れない」

「――静希…」

巽の唇が、私の唇と重なった。

彼と過ごす甘い夜は、まだ始まったばかり。

巽、私はもう2度とこの手を離さないよ。

彼からのキスを受けながら、私は心の底から誓った。

☆★END☆★
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