スイートナイト
早くお風呂に入って、早く寝よう。

また朝早く起きて、優のためにご飯を炊かなきゃ。

今日のことは…いい夢を見たんだと思おう。

私は何度も言い聞かせ、バスルームへ向かった。


それから1週間後のこと。

「うん、うまいなあ」

炊きたてのご飯を頬張っている優は嬉しそうだ。

その姿は作り甲斐があったと思ったのと同時に、たまにはパンが食べたいって言って欲しいと思った。

私の育った家では、毎朝のご飯はパンが出ていた。

白いご飯とみそ汁の朝ご飯は、マンガかドラマの中の世界だと思っていた。

まさか結婚してから、マンガかドラマみたいな朝ご飯を食べるようになるなんてな…。

「じゃ、行ってくるよ」

「…行ってらっしゃい」

今日も優を見送ると、家事を始めた。
< 23 / 186 >

この作品をシェア

pagetop