ここに在らず。
ーーハッとした。
光が見える。
ぼんやりとした光。
丸い光が、私の少し先に…
あれ?この距離はまるであの時の…
「…公園…?」
その瞬間。ぶわぁっと辺りの景色が視界に広がり、今居る場所を私に告げる。
そうだ…やっぱりあの公園だ!
気がつくと、私は公園の入口付近に佇んでいた。この光景、この立ち位置、これはあの日の私とまったく同じ。
そしてまさかと目をやるその先、そこで光るのは外灯の明かり。それに照らし出されるのはあの日と同じあのベンチで、そこにはまたもや同じく黒い人影が一つ。
…ウソでしょ?
私は目を疑った。