ここに在らず。


「そうです!だって、私はトウマさんと対等になりたいから変わりたいのに、そう言ったらトウマさんも嬉しいって言ってくれたのに、それなのに私に変わるなと言うんですよ?学校も行かなくていいとか言うし…もう何だか訳が分からなくて!」

「そうだなぁ」

「急にそんな事言うんですもん。それってトウマさんは今までもずっとそう思っていたという事でしょうか…いや、思っていたんです、トウマさんは。で、それを私に言ったんです、言ってくれたんです。私だって嬉しかったですよ、本当に!なんだか少し近づけたように思いましたよ!でも結局関係は変わらず、です。トウマさんは私の保護者です!」

「まぁな、それなー」

「そうですよ!でもそれがトウマさんの本心だって私にも分かってます!いつものトウマさんもそんなトウマさんもトウマさんはトウマさんです!それに対して今更何も言う気はありませんが、でも私だって!私にだってありますよ、そういう譲りたくないものが!」

「……そうだよなぁ」


…結局、最後にはプレゼントのお金がどうとかそういう意識は私から無くなっていた…というかむしろ、プレゼントの事すら忘れていたと思う。


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