ここに在らず。
つまりそれって、ナツキさんが言う事が本当だとしたら、トウマさんがそう思ってくれているのだとしたら…
「まぁ、話を聞く限り保護者やらなんやらは変わって無かったとしても、あの人の中ではあんたとの関係は少し変わったんじゃないかなと思うけど」
そして、「あの人にとってあんたが大切だっていうのは今も昔も変わってないけどな」そう呟いたナツキさんの言葉に、私はしみじみと思う。
私が成長出来たと思う時、いつも私は二人を知る。
そしてその時、私はいつも尊い物を彼らから貰っている事実を知る。
こんな物が与えられる日が来ると、昔の私は思えただろうか。こんな物があることに気づいていただろうか。
今私は、そこに居る。
私はそれが得られる場所に居る。
…でも、私はそれを返す事が出来ているのだろうか。…いや、出来てなんていない。だから今、そんな自分を変えようとしている訳で…