ここに在らず。


そんなとこ、なんて言い用はきっとお友達が正解では無かったのだろうと、私はつい興味本位でそんな事を尋ねてみた。

本当は聞いてはいけなかったのかもしれない。だからそうやって誤魔化す感じを出されたのかもしれないけど…うん、仕方がない。だって正直、ナツキさんの私生活が気になって仕方ないんだ私は。


最近のナツキさんはいつも私と居る。でも家に居る間も何かとパソコンを開いたりなんだり忙しそうにしているし、それなのに結構遅くまでここに居てくれたりなんかして…しかも一応ある週二日の休みの日だってたまに来てくれたりする。

そんな彼の私生活は一体どうなっているのだろうかと、ここ最近の私は実は結構気になっていて、だからついここぞと一歩踏み込んでみた。


「…何?やけに俺に興味津々だな。もしかして彼女に立候補してくれるの?」

「え?…あぁ!あははっ!面白い事言いますね!てことは彼女さんは居ないのかぁ」


「意外ですねぇ」と、思ったままに私が言うと、ナツキさんは「あーそっか、そうだった。あんたはそういう人だった」と、驚いているような、それでいて少しガッカリしているような表情で、前にも聞いたことのあるその台詞を呟いた。


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