ROMANTICA~ロマンチカ~
「神のみぞ知る、ってやつか。

まあいい、君の人生だ。君が好きなように歩めばいい」
 


ヤナギヤさんはニッコリ笑って、
 

「紅茶を飲むといい。あったまるよ」
 

あたしのカップにマホウビンからお代わりを注いでくれる。

飲むと温かさが五臓六腑に染み渡った。


 
「美味しい」
 

お腹が一杯になって身体が温まったら、猛烈な眠気があたしを襲った。
 

頭がトロけそうで、すごくいい気分。
 

「おーい、寝たら死ぬぞぉ」
 

ヤナギヤさんの声が、遠くで聞こえる。
 
「マッチ売りの少女」を思い出した。
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