ROMANTICA~ロマンチカ~

エピローグ2. ピロー・トーク

***


今ではめったにないことだけど、

時折夜中に目が覚めることがある。



そんな時、

隣から聞こえてくるのは、涼輔さんの規則正しい寝息。

彼の呼吸に耳をかたむけ、

起こさないようにそっと彼の手に触れ、

その体温を感じると、

安心して、また眠りの世界へと戻ることができる。



そんな時、あたしは、ふと思う。



(これって、愛なんだよね)



愛する人と一緒にいられること、それはとてつもなく幸せなことなんだね。



今のあたしの名前は、氷室都季。
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