ひみつのルームメイト



「洸……?」



……どっかに隠れて、フザけてる?



「おい洸! 冗談なら、こんなタチ悪いのよせ!」


……部屋は静かなまま。



携帯に電話しても、返ってくるのは機械的な声だけ。


寮長に相談……とも思ったが、もし万が一カツラが見つかって怪しまれては困る。



それにもし何もなくてひょっこり帰ってきたら、"チクった"なんて怒るかもしれない。


……それはないか。




「洸……帰ってこーい……」



消灯時間の11時。


あたしは静かに電気を消した。



……静かだ。


人の気配が一切しない。


そんな中で寝るのなんて……初めてだ。


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