ひみつのルームメイト
「当たり前だろ……紺。
お母さんと仲なおして……Witticismを有名にするまで、帰ってくんな!」
泣かないって、決めたんじゃないか。
紺が頑張ってる。
それを今更ながら、ようやく理解できた気がした。
『彼女さん、見てるかもよ?』
『まさか。今寮に住んでるんですよ?
消灯時間なんてとっくに過ぎてます』
……ごめんね紺、見てるよ。
あたしちょっと悪い子になったみたいだ。
『それでは、これからも頑張ってくださいね』
『はい、すぐに世界一有名になって見せます』
深夜の番組は短い。
もうCMをはさんでしまった。