ナムストーンPART2

研究発表2

次にケムンアタチュルクが各国の国立博物館にメール
を入れて光る石の存在情報を徹底して調べた報告をした。

そのほとんどは放射性元素を含む鉱脈とか、太陽の入射角度によって
暗がりでも輝く輝石だとか、蛍石のような類のものだったが、
その中にいくつかそうでない特殊な光る石があることが分かった。

その一つは中国雲南省昆明にある民族博物館に、1945年8月、
アミ族の農民が石林の鍾乳洞の奥で卵大の大きさの不思議な光る石
を見つけて、あまりの不気味な輝きに目を背けて引き返そうとしたが、

どうも気になって熱くもないので手ぬぐいに包んで持ち帰り床下に
隠していた。三日間不気味に青黒く半透明に輝いていたが、四日目
の朝普通の黒ずんだただの石になっていたがやはりなんとなく不気味で

詳しく事情を説明して博物館に引き取ってもらった。博物館では
その石を分析しようとしたがとても硬く、時折不気味に輝いたりするので
その記録をとり続けて今も昆明の博物館に安置してあるとのことだった。

二つ目はペルーの博物館。1901年にチチカカ湖付近でやはり農民が
見つけた。記録では1945年8月に10日間ほど大きく光り続けたとある。

三つ目はメキシコの国立博物館。光る石と命名されているだけで卵大の
何の変哲もないただの黒い石だそうだ。ずさんな管理のため何の記録もない。

四つ目は大英博物館。イギリス植民地時代に東アフリカのマラウイ湖付近で
探検隊が発見して1940年に本国へ持ち帰っている。その時も不気味に輝いて
放射性物質ではなさそうだと持ち帰った時にはただの黒い石になっていたそうだ。

以上の四つの石が不思議と同じ時期に光を放っていたようである。詳しく
記録を照合すれば何らかの新事実が明らかになるはずだ。これらの光る石と
我々のナムストーンとは関連性はあるのか?とてもよく似ている。

世界にはまだ発見されていない光る石やナムストーンがきっとあるはずだ。
何のために光るのか?さらにこの現象はいったい何時まで続くのか?
謎はますます深まるばかりだった。
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