♡white kiss♡




ウルウル今にも泣き出しそうなあたしを、委員長がちょっと困ったように睨んで



「だから諦めるとか言うな」



もう一度力強く、抱き締めた。




「一方的に決めるなよ……好きって言ったろ?」



「だっ、それは…ハロウィンマジックだったんじゃないの…?」



「…何だそれ」




心底呆れたような委員長の声。




「だっだってー!!!付き合っても堅いしデートないしキスもたった一回だけだし名字呼びだし!!!

あたしの事なんて好きじゃないっ…、」



不意に重なった唇に。


言葉ごと飲み込まれるような。




「…好きじゃなかったら一回でもするか、こんな事」



委員長はまるで赤くなった顔を隠すように、あたしの首元に顔をうずめる。




「…っ委員長、あたしのこと好きなの…?」



「…だからさっきからそう言ってるだろーが…。
ちなみに堅いのは生まれつきだ」






…夢みたい……。





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