冬桜 −二度咲くモノ-
まだ、はっきりとは声を出すことは出来ない。


だけど、私の顔を見るたびに微笑んでくれる。



やつれているけど、今まで以上に美しいと思った。


真剣に闘った人の姿というのは、こんなにも美しいんだ。



4ヶ月ぶりに感じた響聖の温もりは、本当に優しかった。


ただ手に触れているだけだった。





そこに、言葉は必要ではなかった。
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