冬桜 −二度咲くモノ-



あの日・・・、手術を決めたあの日、桜の木を見つめながら考えたことを話していた。


そして、私たち姉妹にとってかけがえのないものだということも。





だから、響聖は一日でも早く、その桜のもとに行きたかったんだと思う。



『挨拶したい』

って、まるで鈴菜と私の親に挨拶するかのような気持ちでいるらしい。
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