歪み

「…ちょっと変わったね、有」

「別に」


歩きながら近くのベンチに座る。
ひどく小さく頼りなく見えるのは何故だろう。
無言が続く。
ぼーっと空ばかり見ていた。
ほんと、今更何の用だよ。

「瑞穂、用が無いなら俺帰るんだけど」

「あ、あのね
ずっと言いたい事があったの…」


そう言った瑞穂の肩は震えていた。
だからと言って同情する気はない。
きっと昔の俺だったらこの時点で
抱きしめてたな。


あーあ、ほんと馬鹿だ。
どう仕様もない馬鹿だ。

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