最高の贈り物〜クリスマスの奇跡
最後の希望
今日もあの何言ってるか分からない教授の講義が終わった。
それで今日一日の講義が終わりを告げる。
またボーッとして聞いていた。
でもふと外を見たら雪が降ってて。
「ねぇ!今日ホワイトクリスマスだよー!」
「…やば!すごいロマンチックじゃんか〜♡」
なんて声が教室から聞こえる。
今日はクリスマス。
つまり12月25日。
24日にまたあの時計台で裕也のことを待っていたけど、結局裕也は来なかった。
18時くらいから22時くらいまで待ってみたけど、裕也の白髪は見当たらなくて。
その代わりに黒髪の伊織が走ってやってきた。
『こんな時間まで待ってて、風邪引くぞ』
そう言ってあたしには大きいコートを着せてくれた。
コートの上にコート着るってどうなの?
なんて笑いながら言ったら、伊織は頬を赤くしてうるせぇなんて言ってた。
その伊織の照れてる顔がまた可愛くて、笑っちゃった。