キケンなアイツとの生活
頭を抱えながらリビングを通り、洗面所へ向かおうとするとパパに声をかけられた。


「愛梨、おはよう」
「…うん、おはよ」


それだけ言うと、洗面所に行き水でバシャバシャ顔を洗った。そして化粧水と乳液、日焼け止めを塗る。


そのあとに、ファンデーションだけを付けて、リビングへと戻った。


基本的に化粧はしない。ただ紫外線が怖いから、ファンデーションも付けるだけ。


「愛梨ちゃん、朝はパンなんだよね?楓太から昨日聞いて、用意してみたんだけど…」


食卓テーブルには、パンと目玉焼き、それとサラダがあった。


「千夏さん、ありがとう…。嬉しい!」


いつもバタバタとしていた朝。それが千夏さんがいるだけで、こんなに変わるなんて…。


チラッとパパを見ると目が合うと、パパはニコッと笑顔になった。


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