-これからも君を-
18時50分ちょっと早めに新宿についた。
「はぁ…寒いし人多いなぁ…新宿ってどうも慣れない」
友達に誘われない限り家に引きこもりがちの私には何回来ても慣れる場所ではなかった。
暫くすると私を呼ぶ声が聞こえる。
「日和!お待たせ!待ったー?」
「少し前に来た所だから平気、それよりどうしたの、その格好?」
現れた由はバッチリメイク。
髪の毛もクリクリに巻かれ超が付くほどのミニスカート。冬とは思えない格好をしてる。
「今日どこにいくつもりなの?」
「えー?言ってなかったっけ。クラブだよ!」
「はっ?無理!嫌だ行きたくない!私が男苦手なの知ってるでしょ!自ら地獄に飛び込むようなものじゃん!」
男が苦手…。
私はレズビアン。目で追い駆けるのはいつも女の子。
困った顔をして言うと
「そんなの知ってるよー!私だってバイだし。これから行くのは女が集まるイベントだよ!」
「へ?女が集まるって…そんなクラブあるの?」
「日和って本当なんにも知らないんだね。だから恋人五年もいないんだよー。もっと情報集めたら!私も最近別れたし彼女ゲットしにいこっ!ビアンが集まる場所があるんだよ!」
由はこれまでにない笑顔で私に呟く。
内心私は不安でたまらない。
クラブ初体験だしお酒も弱い、人混みも苦手で人見知りでもあった。
そんな人の気持ちも知らないで由は
「今日は飲んで踊って素敵な出会い見つけるぞー!」
…ああ、いきたくないです。
誰か由をとめて。
凄く憂鬱だよ。