異変・沈む想い




「想汰さん!!」


船内案内図を見ながら二番デッキに辿り着くと、なぜか濡れている想汰がいた。

想汰はあからさまに不機嫌そうな表情をしていたが、昴の姿を確認するとある程度表情を緩めた。


しかし彼のそばに寄り添うようにいる亜希子を見ると、また表情を曇らせる。

「…雪村。安部も一緒だったか。最近仲良いなお前ら」

「え…あーまぁ、偶然かな?」

 
< 142 / 255 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop