「分かるか?結海が死んだって、滝さんから聞かされたあの時、俺などんな気持ちだったかッ。
なのにお前は生きてるって言われたときの気持ちが!
あの時、理性なんて無視してお前をぶん殴っていればこんなことにはならなかったかもしれない。
けどお前は式のあと倒れて、逃げたんだ。現実から。その時に死ぬつもりだったのか?ふざけんな!!お前だけ楽になってんじゃねぇよ!
結海が死んだ原因の、お前が!!」


投げ掛けられた言葉の数々は、刃となって昴の心を傷つける。

昴はなにも言い返せないまま、ただ目を見開いて黙ってその無慈悲な攻撃を受け続けた。

 
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