◆side安部亜希子





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私が彼のことを知ったのは、大学のした見に行った時だった。



理科の授業でも生物が得意だったから、生物科に入るのは必然的。

そこで、私は雪村さんを見かけた。

一目惚れと言ってもいい。
それくらいに彼は魅力的で、いつも涼しい顔だけど、どことなく寂しそうだった。

すごく単純で浅ましい想いで、私はあの人と同じ大学に入り、同じ学科に所属した。

私は彼に夢中だった。

 
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