【完】恋のキューピットは山田君!





……いや、私が知る限りじゃ、目の前の
彼はれっきとした天使だったはずだ。



そして名前も、レオン・ウィリアムなん
て大層なものでなく、山田っていうごく
普通のものだったはず。



他人のそら似?いやいやまさか。ここま
でそっくりの男の子がそうそう簡単に近
くにいるはずない。



だけど……これは本当に、どういう状況
なのか。



「レオン君はアメリカ出身でな。数年前
にこっちに来たらしい。皆、仲良くして
やってくれ」




担任がそう言うと、「はぁーい」という
猫なで声を出す女子。



そして担任は少しキョロキョロと辺りを
見回してから、



「お、レオンの席はあそこだぞ。百千の
隣な。あのポニーテールの女子の隣だ」



……隣かよ。





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