【完】恋のキューピットは山田君!





「なんでいきなり不機嫌モードなんだよ




そう言う山田君も、無視。



だって今日は山田君のせいで、散々な目
にあったんだもん。このくらいの仕打ち
、妥当でしょ。



つーんとしている私にため息をついた山
田君は、「人間ってわかんねー」なんて
言いながらベッドに寝転がった。



「……怒ってんの?」

「怒ってないと思うの?」



ジロリ、と山田君をにらみあげると、山
田君が唇を尖らせる。



「なんだよ。お前の為なのに。俺が近く
にいれば、お前の恋に協力もしやすいだ
ろ」

「……そんなこと言って、私が慌てるの
見て、楽しんでたくせに」



そう言うと、山田君は苦笑いを浮かべた




「だって美姫のリアクション面白いんだ
もん」





< 116 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop