【完】恋のキューピットは山田君!
あれか。皆の反応を見て、楽しんでるの
か?
……うわあ、あり得そう。だって山田君
だもん。
「どうしたって?」
「だから、いきなり褒めるとか……変じ
ゃん」
「……やだなあ美姫さん。僕は素直な感
想を言ったまでですよ」
あ。口調がレオンに戻った。
なんて思いつつも、山田君の眼は相変わ
らず真剣だったから、私はやっぱり戸惑
ってしまった。
ふと、山田君は目を細めると、ちょっと
苦し気に笑い、
「……ほんと、ちょっと困るくらい」
と山田君は呟いたけど、その意味はわか
らなかった。
──一時。
ようやく自由時間になった私は、先輩と
の待ち合わせ場所である、教室の前で待
っていた。