【完】恋のキューピットは山田君!





必死で頷きまくる私に、山田君が満足げ
な表情を見せる。



「じゃあ市販なんて言葉、もう二度と言
わないよな?」

「……イエッサー」



なんと天界にもバレンタインはあるらし
く、私は二日前から、山田君に「バレン
タインはどうすんだ」としつこく訊かれ
ていた。



そしてずっと答えを濁していたけど、今
日ついに、こうして逃げられない状況に
陥っているのだ。



だけど、1つ心に決めてあることがある




「私、先輩に告白する」



14日のバレンタインで、絶対に。



もうこの気持ちを、このまま押さえ込む
のは無理だって思ったから。



「ふーん、ようやく決心がついたんだ?
じゃあ、バレンタインの作戦を練らない
とな!まずは、何を作るかから決めるか






< 200 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop