ブラッドサースティ・キラー

「うわ……あああっ?!」


 窓から差し込む月の光に照らされた教室の中は、真っ赤に染まっていた。

 床はもちろん、壁も。場所によっては天井も赤く染まっていた。

 ……ペンキ、だよな?だって、そんな。まさか、血のわけ……ないよな?!

 でも、鼻を掠める鉄臭さは、その“赤色”は血であることを物語っているように思えた。

 血……だとして、どうして?!だれの?!どうして、こんな……!

 思い出そうとすると、未だ継続していた頭の痛みが邪魔をする。
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