花嫁指南学校

「あの」

 理香が初谷にたずねた。

「今日はテストみたいなことはやらないんですか」

「あ、テストね」

 初谷は我に返った。

「それは特に今は必要じゃないよ」

 そんなものを受けたところで、理香には大したことはできないだろう。

「それより今日は君に芝居を見せてあげようと思うんだ」

「お芝居?」

「うん、君は芝居に興味があると言っただろう。僕の事務所には劇団の俳優もいっぱい所属しているんだ。この下北沢には彼らの劇団があって、これから公演が始まるから一緒に見にいこうと思うんだよ。きっといい勉強になるよ」

「わかりました。あたし、是非そのお芝居を見せていただきたいです!」

 理香ははきはきと返事をする。
< 131 / 145 >

この作品をシェア

pagetop