私の彼氏はラブホリック



「んっ……ん……」



リップ音と共に
甘い音が聞こえてくる。


ん?ん?

過激になってきてないか?


私の目の前と言っても
私は二人を教室の外からそっと
覗いている


誰もいない教室から
聞こえてくるリップ音は
私の心をかき乱す


嫌だ、嫌だ、嫌だ


私以外に触れないで?


私だけを見て?


彼女は私だけにして?



そんな事言ったら
捨てられるってわかってる。
だから言えない、言わない


そもそも
付き合って欲しい!と言ったのも
私からだし
その時浩に言われたのは


「上原さんは
重そうじゃないからいーよ」


だった。


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