夏のカケラ
山本さんの頬に涙が伝わる。



「・・・行きたい・・」



山本さんが腕で涙を拭った。


そして、監督をもう一度見据えた。




「俺は、甲子園に行きたい!!!!」




山本さんは心の底から声を出した。


「・・・俺もだ・・・」


隣にいた、水谷さんが呟く。


そして顔を上げて、


「俺も行きたい!!」


高田さんは、顔を上げて、


「俺は甲子園は、どっちでも良い!ただ、・・ただアキラ!お前には負けない!」



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