夏のカケラ
試練
僕らは毎日、過酷な練習を続けた。


雨が降ろうと、誰も休む者はいない。

不思議と誰も風邪をひいたり、故障する奴もいない。


ただ、全員が走り続ける。


部室の脇に、生野学園との試合のスコアボードが貼られていた。

辛くなれば、それを見て自分を奮い立たせる。


あの記念すべき、惨敗の日から学校の連中は僕らを笑う。

雨の日に練習しているのを見て爆笑している。

当然だろう・・・僕らはそれだけの事をしたんだ・・・







過酷な練習をしても、僕は川原の特訓を辞めない。


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