夏のカケラ
僕らの上を監督の怒声が飛んで行く。

一仕切り怒り終えると、監督は溜め息をついた。

「・・・お前らは、ホントに・・・ったく・・!」


監督と同じ部屋の、数学の小川先生が笑った。

「今まで、女子の部屋に行くとか・・・タバコを吸うとかは有ったが・・まさか、走りに行くとは・・」

そう言って小川先生は笑っていた。

監督も苦笑いをする。

「・・お前らな、」

監督が僕らを見つめる。

「せっかくの修学旅行だぞ・・・野球の事ばかり考えるんじゃ無しに、少しは楽しめ・・・!」

監督は僕らにミカンを一つづつ渡して、食えと言った。

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